後期試験場の空気が重い話
国公立大学後期試験日程が終了。
長い長い現役受験生活からやっと解放された。もちろんこの試験に受かろうが落ちようが浪人するのだが、僕だってひとつぐらい白星が欲しい。それに、全落ちだから浪人しますよりここを蹴ってでも行きたい大学があるの方が説得力がある。
そんなわけでつつがなく試験を終えたわけだが、後期試験の試験場というのはなかなか独特だった事をお伝えしたい。
後期試験は前期不合格者、すなわち負け組の集まりである。だから周りを見渡しても、ダメな奴らの臭いがぷんぷんする。もう体臭が浪人生なのだ。
それに、服装もぼったく色味が少ないので見るに堪えない重々しさがある。僕はマスクに眼鏡、ダボダボのジーパンに使い古しのパーカーというナウでヤングな服だったので憐れみの目で周りを観察していた。
僕はこんな負け犬たちとは違う。確固たる意思を持って挑んだもののたまたま不合格だっただけで、名誉ある敗北だ。一緒にしないで欲しい…
と全員思っているので、蔑まれつつ蔑むという謎の状況がそこにはあった。
とにかく終わって良かった。
3月いっぱいは息抜きしても罰は当たらんだろう…