後期試験場の空気が重い話
国公立大学後期試験日程が終了。
長い長い現役受験生活からやっと解放された。もちろんこの試験に受かろうが落ちようが浪人するのだが、僕だってひとつぐらい白星が欲しい。それに、全落ちだから浪人しますよりここを蹴ってでも行きたい大学があるの方が説得力がある。
そんなわけでつつがなく試験を終えたわけだが、後期試験の試験場というのはなかなか独特だった事をお伝えしたい。
後期試験は前期不合格者、すなわち負け組の集まりである。だから周りを見渡しても、ダメな奴らの臭いがぷんぷんする。もう体臭が浪人生なのだ。
それに、服装もぼったく色味が少ないので見るに堪えない重々しさがある。僕はマスクに眼鏡、ダボダボのジーパンに使い古しのパーカーというナウでヤングな服だったので憐れみの目で周りを観察していた。
僕はこんな負け犬たちとは違う。確固たる意思を持って挑んだもののたまたま不合格だっただけで、名誉ある敗北だ。一緒にしないで欲しい…
と全員思っているので、蔑まれつつ蔑むという謎の状況がそこにはあった。
とにかく終わって良かった。
3月いっぱいは息抜きしても罰は当たらんだろう…
京大に落ちた話
3月10日、京都大学合格発表日だ。
国公立大学の発表日は3.6あたりから始まり、地方大学、地方難関大学、難関大学と徐々に発表されて行く。
そして遂に今日、東大と京大が満を持しての発表だった。
落ちた。
受験生界隈で王者と言ってもよい京大受験生として、余裕と貫禄を持ち、悠然と今日を待っていた結果がこれだ。
しかし王者は揺るがない。なにせ既にこの結果は予想していたものだ。
私は理系だが数学がとにかく苦手で、本番の試験は0完(6問ある大問のうち何問完答出来たかを〇完と言う)だった。これは理系として許されない。
ゆえに、私は大事件を起こした犯罪者のごとく、またケンシロウに拳法を叩き込まれた敵のごとく、「お前はもう死んでいる」と判決が下されるのをこの2週間悶々と待っていたのである。
そして無事爆散した。
あべし!
私はもう1年トライする。
このブログは京都大学に入りたい浪人生の1年を追うドキュメンタリーであり、私が孤独に耐え抜くためのツールである。
受験日まで、あと360日。